【セミナー】ポケコマの確率計算(初級編)。
こんにちは、抹茶バニラです。
本日は、Twitterで需要がありそうだったので、ポケモンコマスターにおけるルーレットの出目の確率と計算方法に関して記事にしようと思います。
基本のキから忠実に書いていきますので、理解している部分に関してはガンガン読み飛ばしてください。わかりやすさ重視でいきます。
中学、高校の復習をするつもりで、覗いてみてください。今回は初級編です。
また、今回の計算では小数第4位で四捨五入しています。
1.特定の出目が出る確率
コマスターのルーレットは、円を96分割して面積が表されています(合計が100でない点に注意!)。
ですから、特定の出目が出る確率は、
(ルーレット面積) ÷ 96
で求められます。
例:レベル1のゾロアークがクロスカウンター(面積36)を出す確率
36 ÷ 96 = 0.375
37.5%の確率で出すことがわかります。
2.特定の出目を出す確率(ダブルチャンス)
試行回数が2回だから、確率2倍!
じゃないんですね、これが。1/2の確率で当たるものを2回すべて外した、なんて経験はよくあると思います。
ダブルチャンスで目当ての出目を出したいということは、
『2回のうち少なくとも1回は目当ての出目を引く確率を求めたい』わけですよね。
そしてその『2回のうち少なくとも1回は目当ての出目を引く確率』は、
『すべての場合(確率1)』から、『1回も目当ての出目が出ない確率』を求めて引けば良いことになります。
例:レベル1のゾロアークが、ダブルチャンスを使ってクロスカウンター(面積36)を出す確率
クロスカウンター以外(面積96-36=60)を出す確率が、
60/96 = 0.625
であるから、
1 - 0.625 × 0.625
=1 - 0.391
=0.609
およそ60.9%の確率で出すことがわかります。
しかし、ポケモンコマスターは相手がいるゲーム。
いくら自分が強い出目を出すことができても、相手に防がれたり突破されてしまったりしては意味がありません。
次の項で、『勝ち負けの確率』を導き出してみます。
3.突破率、被突破率
いよいよ何か仮想敵を決めて、勝てる確率、負ける確率を求めます。
難しそうですが、作業が増えるだけで、上の2項目をおさえてさえおけば簡単な計算の積み重ねになります。
デュエル中に計算するのは時間がかかって難しいと思うので、ある程度仮想敵は決めて確率を頭に入れておくと良いでしょう。
計算の手順は以下の通りです。
①自分と仮想敵それぞれの出目と面積をメモしておく。
②自分または仮想敵を基準とし(注1)、その出目一つひとつに対して、その相手の出目を『勝ち』グループと『負け』グループに分ける。 ※引き分けに関しては、『勝ち』確率と『負け』確率の二つを揃えればすぐに計算できるので、ここでは考慮する必要がありません。
③それぞれの出目が出る確率を計算して、組み合わせごとに掛け合わせる。
④『勝ち』グループの確率の合計が『バトルに勝つ確率(突破率)』、『負け』グループの確率の合計が『バトルに負ける(被突破率)』、
(『突破率』と『被突破率』を求めたら、『ドローになる確率』は1から突破率と被突破率をそれぞれ引けば良いことになります。)
以上が計算の手順になりますが、手順だけ記しただけではいまいちピンと来ないかと思いますので、
いきなり煩雑ではありますが、知っておくと便利な2匹を持ってきて、それを例として計算してみましょう。
例:ルカリオ(Lv.5、CLv.9→メタルクロー109、はどうだん拡張)と、
ゾロアーク(Lv.10、CLv.10→クロスカウンター100、クロスカウンター全拡張、ふいうち縮小)の突破率、被突破率
①各出目の面積をメモ
各ポケモンの各ピースの大きさは以下の通りになります。
自分:ルカリオ
はどうだん ★(32)
メタルクロー 109(36)
かわす(24)
ミス(4)
相手:ゾロアーク
クロスカウンター 100(45)
ナイトバースト 110(24)
ふいうち(19)
かわす(4)
ミス(4)
②自分と仮想敵の出目をグループ分けする
今回は自分のルカリオを基準とします。
・メタルクロー(面積36)を出した場合
勝ち→クロスカウンター、ふいうち、ミス(合計68)
負け→ナイトバースト(合計24)
その他はドロー。
・はどうだん(面積32)を出した場合
勝ち→クロスカウンター、ナイトバースト、ミス(合計73)
負け→なし(ふいうちは特性によりドロー)
その他はドロー。
・かわす(面積24)を出した場合
すべてドロー。
・ミス(面積4)を出した場合
勝ち→なし
負け→かわす、ミス以外のすべて(合計88)
③それぞれの組み合わせの発生確率を調べる
特定の出目と特定の出目がかみ合う確率は、それぞれの出る確率同士の掛け算になります。
・メタルクロー(勝ち)
(36/96) × (68/96) = 0.266
・メタルクロー(負け)
(36/96) × (24/96) = 0.094
・はどうだん(勝ち)
(32/96) × (73/96) = 0.253
・ミス(負け)
(4/96) × (88/96) = 0.038
④『勝ち』と『負け』の合計を求める。
・勝ち(突破率)
0.266 + 0.253 = 0.519 突破率およそ51.9%
・負け(被突破率)
0.094 + 0.038 = 0.132 被突破率およそ13.2%
・ドローになる確率
1 - (0.519 + 0.132) = 0.349 ドロー率およそ34.9%
となり、計算できました。
(注1)どちらを基準にとるかは、ダブルチャンス、ひかりのこなの絡まない場合は自由です。ルーレットの目の種類が少ないほうを基準にとると楽でしょう。
いかがでしたでしょうか。
今回はこんな感じで。次回のセミナー(次回の記事になるとは言ってない)でダブルチャンス、ひかりのこなの絡んだ時の突破率、被突破率の計算方法を紹介します。
何かご不明な点などがございましたら、コメント等遠慮せずにどうぞ!